日本人と馴染みの深い天体「月」は昔から「うさぎの餅つき」と言われたりしてます。
そんな月に聞き慣れない怪しい呼び名があります。
その名も…「月面X」
月面X、その正体は何!?
出典:ウェザーニュース
何それ!?って思った人も多いと思いますが、我々が普段見ている月面に「X」の文字が浮かび上がることがあるんです!
天文ファンは、この現象を「月面X」と呼んでいて、星空写真をする人を中心に近年、じわじわと人気が増してきてます。
皆さん、ご存知の通り月面には、無数のクレーターが存在します。
結論から言うと、「月面X」の正体は、このクレーターが作り出す現象です。
月面にある3つのクレーターの外壁が「月面X」に関係します。
この3つの外壁の高い部分にだけ太陽の光があたることで、外壁より低い部分は太陽の光が当たらず、地球から見るとその見える部分がアルファベットの「X」の形になります。
しかし、残念ながら月面Xは肉眼では見ることができません。
そのため月面Xを観測するためには望遠鏡や望遠レンズを使用し、写真を撮影することでその存在を確認することが可能になります。
月面X、どんな時に見ることができるのか?
月面Xは月の状態が上弦の月の時に見ることができます。
しかし、上弦の月ならば、必ず見られるというわけではありません。
この現象は、先ほども説明した通り、太陽の光が大きく関係します。
この太陽の光の角度の関係で年に数回しか見ることができません。
その上、「X」の文字が月面に浮かび上がって綺麗に見えるのは約1時間程度ととても短い時間です。
このレア感も重なったおかげか、「月面X」は近年、星空ファン、特に写真好きには人気があります。
いつも見えるわけではないと言われると余計見たくなりますよね!
2021年は、いつ見ることができるのか?
2021年も「月面X」を観測するチャンスがあります!
日時 | |
1回目 | 2月19日(金)18時半頃 |
2回目 | 4月19日(月)21時頃 |
3回目 | 6月17日(木)21時半頃 |
4回目 | 8月15日(日)20時半頃 |
5回目 | 10月13日(水)20時頃 |
6回目 | 12月11日(土)22時頃 |
あとは当日の天候しだい。
上弦の月なら確実に観測できるというわけではないので、こればっかりは運にまかせるしかありません。
ちなみに今回は「月面X」の紹介でしたが、他にも「月面V」や「月面L」というものもあります!
まだ知られていない文字・単語を見つけてみたくなりますね!
望遠鏡をお持ちの方、これから買う予定の方は今年ぜひ観測にチャレンジしてみてはどうでしょうか?