冬の星空は、一年の中でも特に豪華!
星座に詳しくない人でも、誰もが知るオリオン座。
冬の星座は、このオリオン座を中心探すと見つけやすいです。
ここでは主な冬の星座を紹介します。
冬の星座を知る
オリオン座
狩人オリオンの星座です。
「オリオン座」を探す時の目印は、2等星が3つ並んだ「三ツ星」です。
この三ツ星とそれを囲む4つの星は、すぐに見つけだすことができます。
三ツ星の下にも、よく見ると縦に3つの星が並んでおり、「小三ツ星」と呼ばれています。
三ツ星を囲む4つの星、左上の赤い星の名前は「ベテルギウス」といい、「巨人のわきの下」という意味があります。
また右下の青白い星は「リゲル」といい、「巨人の足」という意味があります。
中央の星の周辺には、「M42オリオン大星雲」があります。
おうし座
ゼウスが化けた白い牛の星座です。
オリオン座が真南に見える時、右側には見えるのが「おうし座」です。
おうし座の目印は、オリオン座のすぐ右上に輝く「アルデバラン」という星です。
このアルデバランは、「牛の右眼」を表わし、左上に離れたところに、2本の角が伸びています。
牛の背中の所には、「プレアデス星団」があります。
日本では「すばる」という名前で親しまれていて、肉眼でも、5~6個の星が一か所に固まっているのが確認できます。
アルデバランの周りに見える星団が、「ヒヤデス星団」です。
ふたご座
オリオン座が南に見える時、左側に見えるのが「ふたご座」です。
ふたご座の目印は、同じくらいの明るさで並んでいる2つの星です。
この2つの星にはカストルとポルックスという名前があります。
「冬の大三角」の東側の星、こいぬ座のプロキオンから北側の地平線の方向を探すと、この2つの星が並んでいるのが見つかります。
プロキオンに近く、やや明るくオレンジ色に見える星がポルックスです。
カストルとポルックスからオリオン座の方向へ並んだ星が双子の体を表わす星です。
ぎょしゃ座
馬車や牛車をあやつる御者(ぎょしゃ)の星座です。
オリオン座が南に見える時、上に見えるのが「ぎょしゃ座」です。
ぎょしゃ座の目印は1等星「カペラ」と五角形に並んだ星です。
まずオリオン座を見つけてから、おうし座の2本の角の星の方向を見ます。
その少し先を見ると、五角形をした星の並びが確認できます。
5つの星のうち一番明るく、やや黄色く見えるのが「カペラ」です。
おおいぬ座
「おおいぬ座」の目印は、最も明るい星「シリウス」です。全天で一番明るい星でもあります。
シリウスを探すには、オリオン座の「三ツ星」を使う方法があります。
もしくは夜空で一番明るい星を探した方が簡単かもしれません。
シリウスは、星座でいうと犬の口先にあります。少し左側を探すと2つの星があり、
シリウスと合わせて三角形の犬の頭を表わしています。
シリウスの右にある星は犬の前足、下の方にある2つの星は犬の腰を表わしています。
こいぬ座
「こいぬ座」を探すときは、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスを線で結んで、
左側に正三角形を作ると、プロキオンが見つかります。
プロキオンは全天で8番目に明るい星です。
こいぬ座を作る星は、もう一つ3等星の星があるだけです。
いっかくじゅう座
「いっかくじゅう座」は「冬の大三角」の中に隠れた星座です。
星自体が少し暗いため、特に目印もなく、星図をもとに探すしかありません。
ちなみに一角獣とは、白馬の頭に1本の角をもった空想の生き物ユニコーンのことです。
うさぎ座
「うさぎ座」はオリオン座の下側にある星座です。
うさぎ座を探すには、オリオン座の下から南の地平線の間を見ると、オリオンを横倒しにして、
三ツ星の中央を抜いたようなカタカナの「エ」の字の形に並んだ星が見つかります。
これがうさぎ座です。ギリシア時代にオリオンの獲物のウサギの星座として設定されました。
「冬の大三角」を知る
「オリオン座のベテルギウス」、左下にある「おおいぬ座のシリウス」、
そして左側にある「こいぬ座のプロキオン」これら3つの星を結ぶ三角形を冬の大三角と呼びます。
「冬の大六角」を知る
「おおいぬ座のシリウス」、「こいぬ座のプロキオン」、「ふたご座のポルックス」、
「ぎょしゃ座のカペラ」、「おうし座のアルデバラン」、「オリオン座のリゲル」
これら6つの星を結ぶ六角形を「冬の大六角」または「冬のダイヤモンド」と呼びます。