ベテルギウスは、爆発寸前?爆発直後?

毎年、何かと話題の冬の代表的な星、ベテルギウス。

ここではベテルギウスの最新情報を紹介します。
※随時更新予定

ベテルギウスという名前

ベテルギウスをペテルギウスと言ってる人もいますが、正しくは、テルギウスです!

ベテルギウスの語源は、「巨人のわきの下」の意味のアラビア語からきているとされています。

和名だと「平家星(へいけぼし)」と言われています。

ちなみに同じオリオン座を構成する星のリゲルという名前の星が、和名では、「源氏星(げんじぼし)」と言われています。

これらの名前は、ベテルギウスの赤色を平家の赤旗、リゲルの白色を源氏の白旗に例えたのが由来と言われてます。

ベテルギウスは、どこにあるのか?

ベテルギウスは、冬の代表的な星座であるオリオン座の恒星です。

オリオン座を構成する星の中で、特に赤く光っている星がベテルギウスです。

おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンとともに、冬の大三角を形成しています。

ベテルギウスの大きさは、太陽の約900倍、質量は約20倍と考えられ、地球から約640光年先の場所に存在していると言われてます。

640年前だと、誰もが日本の歴史で学ぶ足利氏などが登場する室町時代です。

その時代に放たれた光を現代の私たちは、見ていることになります。

そして今この瞬間ペテルギウスから放たれた光は、640年後の地球に届きます。

その頃、人類はどうなってるんでしょうかね?

ベテルギウスは爆発したのか?これから爆発するのか?

ニュースでも話題になるベテルギウスの超新星爆発について、結論から言うと、現時点ではわかりません。

ただ世界中の多くの専門家の観測結果から「ベテルギウスはいつ爆発してもおかしくない」ということは間違いないそうです。

すでに星としての一生は、末期に入っており、宇宙的な時間軸で見ると間もなく爆発を起こすと考えられています。

ただ間もなくと言っても、明日かもしれませんし、数カ月、数年、数十年、数百年先かもしれません。

もしくはベテルギウスは既に爆発をしていて光が地球に届いていないだけという可能性もあります。

光の速度で640年かかる距離ですから、相手が星なので文字通り、時間の流れ方も天文学的なわけです。

研究がもっと進めばベテルギウスのより正確な位置や状態がわかると思いますが、この超新星爆発を観測するためには、少なくとも640年前に爆発していなければ現代の我々は見ることができません。

今日、爆発してもそれを確認できるのは640年後の人類です。

未来のオリオン座は今とは違うものになってるかと思うと不思議な気持ちになりますね。

もしベテルギウスが爆発したらどうなるのか?

もしベテルギウスが爆発したらどうなるのでしょうか?

専門家の研究によるとベテルギウスの超新星爆発の際には、放射線の一種であるガンマ線が放出されます。

これが地球に直撃すると地球環境を守っているオゾン層が破壊されます。

すると有害な宇宙線が地球に降り注ぎ、結果、地球上の生物に壊滅的な大打撃を与えると考えられています。

しかし、専門家の観測結果からベテルギウスの自転は地球からずれているため、ガンマ線が地球を直撃することは無いだろうと考えられいます。

しかし、こればっかりは超新星爆発時に変化しないとも断定できず、絶対安心とは言い切れません。

あれ?ベテルギウスが暗い!? ※2019.12更新

2019年12月、夜空を見上げるといつも明るいベテルギウスが暗い

管理人の住む市街地では例年より見つけにくいほどに光度が落ちてました。

ベテルギウスは変光星と呼ばれる明るさが変化する星ですが、国立天文台によると過去50年で最も暗いそうです。

これが超新星爆発の関連か分かりませんが、今後の変化に注目です。

ベテルギウスが再び明るく! ※2020.2更新

2019年後半から暗くなっていたベテルギウス、いよいよ爆発の時が近づいたかと話題になりましたが、最新の観測結果によると2020年2月下旬から明るさを取り戻しつつあるそうです。

明るさが変わる周期がたまたまいくつか重なり、いつもより暗くなったのか、それともベテルギウスから大量の塵が噴出して星を覆い隠したのか、天文学者によって諸説あり、今回のベテルギウスが暗くなった真の原因はまだわかっていません。

今回、超新星爆発を目撃する機会はありませんでしたが、引き続きあらゆる面からの観測が必要になりそうです。

ベテルギウスの減光の原因が明らかに!? ※2020.7更新

昨年から話題のベテルギウスの減光について、ある研究結果が発表されました。

その研究結果とは、ベテルギウスの減光は、表面温度の低下・巨大な黒点が原因だったのではないかというものです。

塵の影響という説もありましたが、研究チームによるサブミリ波という波長が1mm以下の電波を調査・計算した結果、明るさの低下は塵の生成が増加したためでは無いことがわかりました。

話題の尽きないベテルギウス!

引き続き、ベテルギウス情報に進展があれば都度アップデートします。

おすすめの記事